祝入賞!【K7″(ケーセブン)式テーピングケア】が産学官医のお墨付きをいただきました
セルフケアをたくさんの方に伝えたい
足腰の痛みで困っている人、ほんとうに多いと思いませんか?
とりわけ、シニアは「痛くない人なんていない」とまで言われるほど、足腰の痛みを抱える方が多いです。痛みがあると、思ったように動けないし、不便だし、悪化すれば歩けなくなるし、ほんとうに大変なことなのです。
私どもがお勧めする「テープをペタッと貼るだけのセルフケア」は、お試しいただいた多くの方から「歩きやすい!全然違う!」とご好評いただいておりまして、なんとかたくさんの方にお伝えできたらと試行錯誤しておりました。
そんな中、健康科学ビジネスの創造を目指した「健康科学ビジネスベストセレクションズ」を知りました。
このイベントの目的は
人々の健康的な暮らしを支援する商品・サービス・研究や取り組みを募集し、エビデンスに立脚した最新情報を産学官医10名の有識者が評価するとともに、広く皆様にご紹介すること。
です。
【このイベントに応募して効果を認めてもらおう!】と思いつき、データ収集を開始しました。
2014年9月のことです。
被験者は キタガク講座の受講生
1998年から15年間暮らした、埼玉県北本市では、市が運営する「市民大学キタモト学苑」という学びの場があります。痛み・不調の予防法を広めたくて、2013年から市民教授となり「テーピング講座」と「栄養講座」を開催していました。
この「キタガク」で、テーピングの効果を証明するためのデータ収集を行いました。
受講生のご協力を得て、テーピング前後の写真を撮らせていただき、レポートをまとめて「第2回健康科学ビジネスベストセレクションズ」に応募しました。
結果は、不選出…
以下 選考委員会からのコメントです。
「簡単な方法で症状を軽減できるものであり、その点は評価できるが、エビデンスが希薄であり、エビデンスのとり方を実証的にする必要がある」
「評価できる」 ですって!?
国を代表する科学者たちが、私どもの「セルフケアの効果は評価できる」と言ってくださっているのです。こんな栄誉はありません。エビデンスが取れないくらいで、このまま諦めるなんて嫌だ!
心からそう思いました。
でも、どうすればいいんだろう…
私が「エビデンス」と思っていた「テーピング前後の比較画像データ」では不十分だといわれてしまった。
途方にくれました。
エビデンスってどうやってとればいいの?
エビデンスとは、「医学および保健医療の分野では、ある治療法がある病気・怪我・症状に対して、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果を指す。エビデンスは、医療行為において治療法を選択する際「確率的な情報」として、少しでも多くの患者にとって安全で効果のある治療方法を選ぶ際に指針として利用される。」(ウィキペディアより抜粋)
簡単に言うと、どれくらい効果があるか、を数値などを使って誰が見ても同じ判断ができるよう(客観的)に示すことです。
私は、管理栄養士になる前は、新薬の研究開発の仕事をしていました。ほんとうの「エビデンス」は、素人が一人で取れるものではなく、それはそれは膨大な費用と時間と専門家の処理能力が必要だということは、よくよく知っていました。
エビデンスなんて取れるわけない。でも選考委員会は「ムリ」とは言わなかった。何か手があるはずだ。
そこで、東大医学部卒の現役ドクターにお尋ねしたのです。
私【私のレベルで「エビデンス」ってどうやって取ればいいのでしょう?】
すると、ドクターは さらりとアドバイスをくださいました。
Dr.【誰もが知っている「テスト」などを利用するのがいいのではないでしょうか?】
あっ!!
そうかっ!!
私【文部科学省が国民の「体力・運動能力調査」に用いる「ADL 日常生活活動テスト」などを使えばいいでしょうか?】
Dr.【それはいいですね。誰が見てもわかりますからね。】
さすがです、ドクター♪
早速調べたところ、足腰の痛みを評価するテストとして、日本整形外科学会公認のテスト「ロコモ25」が見つかりました。
足腰の痛みで困っている方に「セルフケアを伝えたい!」との強き思いは、「キタガク受講生の皆様にご協力していただき、ロコモ25テストでエビデンスデータを取る!」という目標に変わって、動き出しました。
「ロコモ25」テストでエビデンスをとり、入賞しました!
2015年10月~2016年10月までに、キタガク講座受講生20名のご協力を得て、「ロコモ25」テストを用いたエビデンスデータを集め、レポートを書いて「第3回健康科学ビジネスベストセレクションズ」に応募したところ、入賞させていただくことが出来ました。
そして、2017年3月2日、大阪市中央公会堂で行われた「健康科学ビジネスフォーラム」でプレゼンテーション発表をさせていただきました。
右から3人目が私です。 事業規模も背の高さも、会場で一番小さかったです(笑)
プレゼンでは、2017年2月までの間に追加された、6名の被験者データも加え、総勢26名のデータを発表することが出来ました。
テーピング講座の前後で 25の質問に答えていただき、総得点から「足腰の状態の程度」を2段階に判定しました。得点が高いほど「状態が悪い」ということです。
その効果は以下の通りです。
- 4名の方が、ロコモ度 2からの脱却に成功
- 18名、69%もの方の得点が 減少
セルフケアを体験された およそ70%ものシニアが 【身体が楽になり、生活しやすくなった】ということです。
一年間のセルフケアで、老人特有の「身体の歪み」が軽減された方もいらっしゃいました。
ひと月のテープ代は、わずか1,000円です。
代替医療でエビデンスを立証できた
今回、ご評価くださった「有識者」の方々は、経済産業省、国立理化学研究所・医学博士など、国を代表する専門家の方々ばかりです。
改めて、その意義の大きさに、身の引き締まる思いがします。
なぜならば、私は「肩書のない ただの一市民」だからです。
- 代替医療であっても、国、科学者、医学博士から正当な評価をいただけたこと
- たった二人きりの小さな治療院の取り組みでも、公平にジャッジしていただけたこと
たかがセルフケア
されどセルフケア
そのことを、広めてほしいと国がお墨付きをくださったようなものです。
その栄誉を大切に、普及活動に努めてまいります。選考委員会、事務局の皆様に心からお礼申し上げます。
最後になりますが、被験者としてご協力くださったみなさま、レポート作成にお知恵をいただきましたドクター、応援してくださったK7″ご利用者様、サポートしてくれたスタッフと家族、みなみなさまにも、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
走尾千恵美