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【お母さん】 と聞いてイメージするのはどんな言葉でしょう
多くの場合、あたたかい・やさしい・ぬくもり など、なんとなく心地よくて安心できる雰囲気の言葉がイメージされるのではないでしょうか?
私は、この 【お母さん】という言葉のイメージは、私たちの脳に残っている胎児の頃の記憶なのではないかと思っています。

命ある者は全て【お母さんの胎内で育ってきた記憶】を持っているはずなのです。生れてから愛されず・愛せずに悲しい思いをすることになってしまった人たちもいるかもしれませんが、生まれる前はお母さんのお腹のあたたかく心地よいぬくもりあふれる空間で大きくなったはずなのです。
【お母さん】という言葉には、子供がいる女性というイメージもあります。でも、私の考えではもう少しくくりが広い。誰かの暮らしを整えたいと思い、そうしている人がお母さん的存在だと思うのです。

そういう意味で、私の中で最もぴったりあてはまる呼び名は【おふくろさん】。
かつて日本の暮らしは、肝っ玉かあさんと呼ばれる、自分の家族だけではなく、隣近所みんなひっくるめてあれこれ世話を焼いてくれる【おふくろさん】が沢山いたように思います。

とりわけ、私の生まれ故郷の群馬県は【かかあ殿下とからっ風】が有名です。冷たい赤城おろしの北風と、働き者でみんなの世話を焼くのが大好きなお母さんが名物になるほど。集まりの中にはお料理好きのおふくろさんが大抵いて、どこかに出かけるときはいつもいろいろな差し入れを作って持ってきてくれる。そんな環境でした。

だから、私の中には大人になるってことはおふくろさんになるってこと。おふくろさんになるってことは、みんなの世話ができるようになること。という考えが自然とできてしまいました。
でも、核家族化が進み、おばあちゃんやお母さんのしているやり方に触れる機会が少なくなり、そのまま世代交代が進んでしまいました。昔ながらの肝っ玉かあさん的なお母さんの知恵と技はだんだん受け継がれなくなってきています。代わりといってはナンですが、セレブママや育メンというスタイルが主流になってきました。家庭のことはお母さんだけのシゴトではなくなり、お父さんが子供の育児に参加したり、生涯結婚をしなかったり、子供を持たない人が珍しくなくなってきています。
母性というのは本能だと言われます。、私は母性は使えるように訓練しないとうまく使えるようにはならないと思っています。母性は女性だけのものではなく、男性にもあって、うまく使えるように訓練した人がその能力を発揮できるのではないかと・・・
かつては女性だけが日常生活で自然と訓練されていたものが、最近は訓練する機会に恵まれない女性や、訓練する機会に恵まれた男性が増えてきたのだと思っています。
私は、そんな母性を発揮できる人、発揮したいと思っている人を「おふくろさん」と位置づけています。
昔のように、子供を持った女性の代名詞ではなく、私の中では、誰かの生活を整えたいと思う気持ちを持って暮らしている人のことなのです。また、そういう思いを【おふくろ魂】と呼んでいます。
おふくろさんになりたい方には条件などありません。母性を発揮したいと思っている方みんなが誰かのおふくろさんだと思うからです。普段一人で生活している人や法律上家族や親族のいない方でも、誰かのことを思ったり、誰かが気にしてくれていることを感じて、あたたかいやすらぎを感じられたらいいなってほんとうにこころからそう思っています。
おふくろさんになりたい人のために、また自分にもこんなこ

とができるという自信を持ちたい人のために、私からの情報がお役に立てばいいなと思っています。
家庭科・おふくろ塾    走尾千恵美

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