ジャムを作るのが大好きです。
よく晴れた穏やかな日に、窓辺でジャムをコトコト煮ていると
あ~ 幸せだな~ って思います。
多分、いろんな大好きなことの中でも特別に好きな時間。
私とジャム作りとの出会いは小学生のころです。
毎年、春になると家の畑で苺が実りました。
露地(土で屋根も囲いもないところ)で作っていたので、ほとんど野生に近いもの。
お店で売ってるみたいに、ぴかぴかの大きな苺なんてありません。
みんな小さかったし、雨にあたって泥はねがついていたり虫にちょこっと食べられていたり。
赤くなるのを待っておいしそうなのから摘んで食べるのだけど、形が歪んでいたり、虫食いだったりする 「カス」の苺が沢山ありました。
母は、そんな苺を鍋にいっぱい入れて、コトコトとジャムを作ります。
焦がさないように木ベラでかき混ぜるのは私の仕事。
くるくると忙しく働きまわるのが好きな母には、ジャム作りはたぶん苦手な仕事だったんじゃないかと思います。
「こがさないようにね」って、
いつだって遠くから声だけかけて他の仕事をしていたもの。
苺の収穫が5月頃だったので、いつもジャムを作るのは、気持ちよく晴れた穏やかな日だったように記憶しています。
あま~い苺のおいしい香りと、ルビーのような美しさ。新緑のさわやかな風と光。
「あ~ 気持ちいい 幸せだな~」
子供ごころに感じたあの感覚。
何十年も経った今でも、ジャムを作ると必ず同じ気持ちになれるのは不思議ですね。
田舎に育ったからこそ楽しめたジャム作り。
苺、杏、ブルーベリー、りんご、すもも
今でもほとんど一年中、実家で収穫したり、叔母からもらったりした果物を使って、何かしらのジャムを作って楽しんでいます。
そんな私の「大好き」が、起こした一つの奇跡があります。
偶然が重なって、思いがけず、私の一番大好きな「すももジャム」が、商品になったのです。
自然のホントの味を伝えたい
農家さんの心意気をみんなに知ってもらいたい
という想いが形になったことが、今でも信じられないくらい、とても嬉しい体験でした。
私の想いを応援してくださったのは
ザ・リッツ・カールトン ホテル初代日本支社長の高野登様です。
夢って、叶うもの。
それに気づかせてくれた、素晴らしい体験でした。
2018.7.24 加筆
コメント
先日いただいたジャムは甘酸っぱくて
とても美味しかったですヨ。(^^♪
私はジャムは作るより食べる派デス。
いろんなジャムをパンにぬったり
ヨーグルトに混ぜたり。
それにしても、家で収穫した果物で
ジャムが作れるっていうのもいいもんですねー。
私もジャムを作るの、結構好き。でもやっぱりずっと離れられないのは苦手。だからちょっとゆるめのジャムになりがちです。しかし、最近では強力な助っ人。mamさんのお母様じゃないけど、私も息子にかきまぜてもらって、離れたところから「だいじょーぶー??」って声だけかけてます(笑)
今の時期だったら、こちらだとプルーンでジャムかな?これは種を取るのがちょっと面倒。
でも自分で作ると甘さを控えめにできるからいいんですよねー。私はすっぱいジャムが好きなんです♪
ジャムもさることながら・・・私には写真の真っ白い食パン、もうたまらなく食べたい!!
こう見ると日本の食パンって本当に真っ白くてふわふわで…これって贅沢ですよ~~!!
mamさんのジャム作りの物語には
絵がありますね。
小さかったmamさんはきっとお日様の匂いがしていたんじゃないかな~。
私も実家の庭のブルーベリー、ラズベリーの実の熟すのと上手くタイミングが合うとジャムにすることがあります。ジャム作りは幸せを運んでくるような気がします。
とばさま
ジャムを褒めてくださってありがとうございます。田舎の暮らしって、時期になると採れすぎる自然の恵みをいかに有効活用するかってのに知恵を使うことが多いような気がします。
いやでも自然と仲良しになりますね。
ゆかちゃま
ドイツでもプルーンが採れるんだね。
こちらも今、プルーンの時期ですが、
ジャムにするほど流通してません(笑)
ドイツのパンはなんとなく固いイメージがあるけれど、
ゆかちゃんのすばらしいパンがあるじゃない!
mamは、あのパンが食べたい!!!
帰ってきたら、是非ご馳走してね♪
お礼に、きっとゆかちゃんの好みに合うにちがいない
mamのプラムジャムをプレゼントしますわ~(笑)
ふじたさま
蚊遣り豚の謎が解けてとっても嬉しかったです。どうもありがとうございます♪
mamは小さいころ、たいそうおてんばだったので
お日様の匂いって言うより、泥んこの匂いだったような気がしますよ(笑)
ジャム作りはやっぱり幸せの仕事ですよね♪